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on the street, Harajuku





Do you remember him?


チューブの斉藤さん。
確かビームスさんか何かの打ち合わせの帰り道。




He's designer and
one of most influential people at japanese fashion scene.


斉藤さんは洋服について、洋服にまつわる世界についての沢山の事を知っている。
この日も色々教えてくれた。


This denim is Levi's,
shirts is TUBE, his own brand,
shoes is olden.




斉藤さんは話をするときに
頭の中で同時にいろんなことを考えながら話をするんだと思う。


眼鏡越しの眼の先は目の前じゃなくて
もう少し「先」の方を眺めるようにして話をする。
恰好よいなぁ、と視線の先を追いながら思う。


「服が売れないから、
だからこそもっと上質の、本当によいものを
作りたいよね、作らないとね」
って話してた。


What he wanna do in the future is
'"to make more clothes with fine quality and fine design."


開高健の言葉を思い出す。


「一旦知ってしまえば、知らなかった時には戻れない。
本にせよ、スーツにせよ、シガーにせよ、酒にせよ、
別に知らなくても生きてはいける。
でも知ってしまえば、それなしの人生など耐え難くなる。
つまり知識や経験は人生に悲しみも もたらす。
より多くを、より良きものを、よりスリリングなことを
知ってしまったがために、当たり前の日常に感動できなくなる。
それでも、知らない平穏よりも知る悲しみのある人生の方が高級だ。」




そこそこな所で満足をして、穏やかで静やかな生活より、
さらに良いものを求めて探して、
渇望感と隣り合わせの哀しい毎日の方を選びたいし、選び続ける自分でいたい。




どちらの人生が最終的に良いのかは
終りを迎えるその時までは、分かる術などないのだけれど。